AIボイスレコーダー比較|PLAUD・Notta Memo・議事録イヤホンZENCHORD1を用途別に選ぶ

AIボイスレコーダー比較|PLAUD・Notta Memo・議事録イヤホンZENCHORD1を用途別に選ぶ
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置いて録るPLAUD、薄いNotta Memo、耳につけるZENCHORD1

会議のあと、録音を頭から流して、話をテキストに直し、要るところだけ拾い直す——この往復が毎回そこそこ重い。それをどうにかしたくて「AIボイスレコーダー」を調べ始めると、たいていの人が最初にぶつかるのが、専用デバイスをわざわざ買うべきか、スマホの録音アプリで足りるんじゃないか、という迷いです。

先に立ち位置だけ言うと、上から順に当てはめていくと早く決まります。

  • ふだんから文字起こしソフトの Notta を使っている? → はい: Notta Memo(録音が同じ Notta 環境にそのまま入る)
  • 耳につけたまま、通話や打ち合わせをまるごと録りたい? → はい: ZENCHORD1
  • 対面の会議やインタビューを、机に置いて録るのが中心? → PLAUD

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そのうえで、買う前に必ず知っておきたい共通の前提がひとつあります。この3製品はどれも、AIの文字起こしと要約はクラウド+専用アプリのサブスクで動きます。ハードを買えば単体で完結する、というものではありません。無料枠はいずれも月300分ほどが目安(1時間の会議ならおよそ5回ぶん)で、そこを超えて使うなら月額のサブスクが前提になります。本体代だけ見て選ぶと、続けたときの費用感を読み違えます。

録音を文章にしたあと、要点をまとめて整えているのが 生成AI の役割です。この記事は実機レビューではなく、各社が公表する仕様と料金を突き合わせて3製品を並べたものです(使用感の評価ではなく、スペックと料金の比較として読んでください)。


何で選ぶか——形・値段・毎月のサブスク・会議での強さ

比べる前に、自分がどこを重視するかを決めておくと、3製品はわりとすんなり絞れます。効いてくるのは大きく4つ。

  • どう身につけるか(形状) — 机に置くカード型、服に留めるピン型、耳につけるイヤホン型。録る場面が「席についての会議」なのか「移動中や通話」なのかで、向く形が変わります。
  • 本体価格 — おおよそ2万円台後半に集まっていて、ここは大きな差になりにくい。
  • 毎月のサブスクと無料枠 — 実は差が出るのはこちら。文字起こしと要約は月額課金で、無料枠(月300分が目安)を超えるとプラン料金が乗ってきます。本体代より、使い続けたときの合計で見たほうが正確です。
  • 会議での使い勝手 — リアルタイムに文字が出るのか、録音後にまとめて処理するのか。話者分離(誰が話したかの区別)や対応言語も、議事録の作りやすさに直結します。

3製品をひと目で比べる

料金・仕様はすべて2026年7月時点のものです。変わることがあるので、購入・契約の前に各公式サイトで最新を確認してください。メーカーが出している数値は公称値です。

製品 形状 本体価格の目安 AI文字起こし・要約(サブスク) 対応言語 ひとことで言うと
PLAUD(NOTE / NOTE Pro / NotePin) カード型・ピン型 ¥27,500〜30,800前後 専用PLAUDアプリ(GPT-4o系)/無料 月300分〜 100言語以上 実績のある定番。録音後にまとめて処理
Notta Memo カード型(約28g・薄型) ¥23,500〜25,500前後 Nottaアプリ/無料 月300分〜 58言語(うち23言語でリアルタイム) 文字起こしソフトNottaの延長。多言語に強い
ZENCHORD1 オープンイヤー型イヤホン(耳を塞がない) ¥26,980(税込) Nottaアプリ/無料 月300分〜 58言語(主要言語でリアルタイム) 耳につけて通話・対面をその場で議事録化

※本体価格とサブスクは別会計です。無料枠を超えて使う人は、本体代に月額を足した合計で比べてください。ここから1製品ずつ見ます。


PLAUD:机に置く・身につける、録音デバイスの定番

PLAUD は、Plaud, Inc. が手がけるAIボイスレコーダーで、この分野では名前の通った定番です。ラインナップは大きく2系統。名刺サイズのカード型「PLAUD NOTE」「NOTE Pro」と、親指大のカプセルを服やネックレスに留めるウェアラブル「NotePin」があります。

  • PLAUD NOTE:¥27,500前後。最大30時間録音、64GB、マイク2基。
  • PLAUD NOTE Pro:¥30,800前後。最大50時間、マイク4基、本体に画面つき。
  • NotePin:¥27,500前後。最大20時間。ピン/クリップ/リストバンド/ネックレスで身につけられる。

録ったデータは専用のPLAUDアプリ(iOS / Android)に転送し、そこで文字起こしと要約をかけます。AIエンジンは、ChatGPTと同じ系統のAI(OpenAIのGPT-4o系)。100言語以上に対応し、日本語も使えます(いずれも公称)。ここで仕組みをひとつ押さえておきたい。PLAUDは録音してからアプリで処理する流れで、会議の最中に画面へリアルタイムで文字が出るわけではありません。あとでまとめて整理する使い方に向いていて、その場で確認したい人には引っかかる点です。

サブスクは2026年7月時点で、スターターが無料(月300分)、Proが年16,800円(月換算およそ1,400円・月1,200分)、Unlimitedが年40,000円(無制限)。無料枠で足りるなら本体代だけで済みます。超えて有料にする場合、たとえば NOTE 本体+Pro プランで1年目の合計はおよそ4.4万円が目安(本体約2.75万〜+Pro年1.68万・数字は目安なので最新は公式で確認を)。

  • こんな人向け:対面の会議やインタビューを、机に置いて/身につけて確実に録りたい人。まずは実績のある製品から入りたい人。
  • 弱点:録音してからまとめて処理する方式なので、会議の最中にその場で直せません。雑音が多い場所、方言、複数の言語が入り混じる場面では、話し声の聞き分けが難しくなることがあります(これはどの製品にも共通する弱点です)。

価格・在庫・最新プランは、公式サイトで確認できます。

PLAUDを公式サイトで見る


Notta Memo:文字起こしソフトNottaを、そのまま持ち歩ける薄型

Notta Memo は、文字起こしアプリの Notta を提供する Notta, Inc. が出したハード版です。ソフトのNottaを普段から使っている人には地続きで、録ったデータがそのまま同じNotta環境に入ってくる。本体は厚さ約3.5mm・重さ約28gと薄く軽く、1インチの画面とワンボタンで、スマホを出さずに録音を始められます。

本体価格は¥23,500〜25,500前後(税やクーポンで表記に差があります)。470mAhで連続最大30時間、ストレージ32GB。小型で高感度な MEMS マイクを4つ搭載し、骨の振動からも音を拾う骨伝導を組み合わせています。対応は58言語で、主要23言語ではリアルタイムに2言語同時の文字起こし、日本語も対応(いずれも公称)。話者分離にも対応し、公称の精度は98.86%とされています。企業利用を意識して、SOC2・ISO27001といったセキュリティ認証も掲げています。

料金は、本体を買うとNottaのスタータープラン(無料・月300分)が使え、その先はプレミアムが月1,185円(年払い・月1,800分)、ビジネスが月2,508円(無制限)。ここは切り分けて覚えておくと安心です。本体代とNottaのサブスクは別会計で、無料枠を超えて使い続けるなら両方を見込む必要があります。無料枠で足りれば本体代だけ、超えるなら本体+年サブスク。プレミアムまで使う場合、1年目の合計はおよそ3.8万円が目安(本体約2.4万〜+プレミアム年約1.4万・数字は目安なので最新は公式で確認を)。

  • こんな人向け:すでにNotta(ソフト)を使っている人。英語などが混じる会議で、翻訳や多言語の文字起こしを使いたい人。とにかく薄くて軽い本体がいい人。
  • 弱点:AIの部分はNottaのサブスクしだいです(本体だけでは無料枠まで)。公称の精度は高い数字ですが、第三者による検証はまだ限られる点は、割り引いて見ておきたいところ。

Notta Memoを公式サイトで見る


ZENCHORD1:耳につけて、通話も対面もそのまま議事録に

ZENCHORD1 は、株式会社Acalie が販売するオープンイヤー型(耳を塞がないタイプ)のワイヤレスイヤホンで、Nottaを搭載しています。耳をふさがないので装着したまま会話でき、イヤホンやケースのボタンで録音を始められます。ケースの蓋を閉じても録音は続き、ふつうに音楽や通話もこなします。ほかの2つと決定的に違うのは、イヤホンとして使いながら、その通話や対面のやり取りをそのまま議事録にできるところです。

使うにはNottaアプリを入れたスマホとBluetoothでつなぐのが前提。つないだ状態なら、話者ごとにリアルタイムで文字起こしされ、タイムスタンプやテンプレートに沿った要約も作られます。

一般販売価格は26,980円(税込)。イヤホン単体で最大10時間、ケース併用で30時間超、10分の充電で約2時間使えます。Bluetooth 6.0、IPX4の防水、マイク6基。中身はNotta Memoと同じNotta基盤で、58言語に対応し、主要な言語ではリアルタイムに2言語を同時に文字起こし・翻訳できます。日本語も対応(いずれも公称)。話者分離にも対応。料金体系もNotta Memoと同じで、無料のスターター(月300分)からプレミアム月1,185円、ビジネス月2,508円へと上がっていきます。無料枠で足りればイヤホン代だけ、プレミアムを足すと1年目の合計はおよそ4.1万円が目安(本体2.7万+プレミアム年約1.4万・数字は目安なので最新は公式で確認を)。

  • こんな人向け:耳につけたまま、通話や対面の打ち合わせをその場で議事録化したい人。ふだん使いのイヤホンも兼ねたい人。
  • 弱点:AIはやはりNottaのサブスク依存。一般販売は2025年10月30日に始まったばかりで、長く使ったレビューの母数はまだ薄い。そしてイヤホン型ゆえ、身につけていない場面では当然ながら録れません。

ZENCHORD1を公式サイトで見る


そもそも買うべき?スマホアプリで足りる人もいる

正直に書くと、専用デバイスがいらない人もそれなりにいます。買う前に、自分がどこに当てはまるか一度見てみてください。

  • 専用AIデバイスが向く人:会議やインタビューが多く、その場で/身につけて確実に録りたい。手元でスマホを操作せず、ワンタッチで録り始めたい。話者分離やリアルタイムの議事録を日常的に使う。
  • スマホの録音+文字起こしソフトで足りる人:録るのはたまに、席についてスマホを机に置ける場面が中心。この使い方なら、文字起こし・議事録AIツールの比較 で挙げたようなアプリだけで十分まかなえます。本体代がかからないぶん、こちらのほうが安く上がることが多い。
  • 汎用のICレコーダーで足りる人:とにかく高音質で長時間、確実に録音を残したい。文字起こしや要約は別で自分でやる、という人。逆に、録音から議事録まで一気に片づけたいなら、AIデバイスのほうが手数はぐっと減ります。

ツールを使わず自分で議事録の流れを組んでみたい人は、会議の議事録をAIで作る方法 を先に読んでおくと、どこまでをデバイスに任せるかの線引きがしやすくなります。


デバイスは入り口、最後に読み直すのは人

ひとつ、勘違いしやすい点を先に。各製品の無料枠(月300分)は、本体を買ってから使えるものです。「まず無料で試す」が、そのままデバイス選びの入り口になるわけではありません。

なので、Notta Memo か ZENCHORD1 が気になっているなら、順番を逆にするのが賢いやり方です。どちらも中身は同じ Notta なので、先にソフトのNotta(アプリ)を端末なしで無料で触ってみれば、文字起こしの実力は本体を買う前に確かめられます。手応えを感じてから、薄い本体がいいか、耳につけたいかで機種を選べば、大きく外しません。PLAUD は専用端末が前提で試し打ちができないぶん、仕様と返品条件を公式で確かめてから決めるのが安全です。

録るのはデバイスでも、最後に固有名詞や数字を読み直して事実を押さえるのは、やっぱり人の役目。そこだけ手放さずにいれば、会議のあとのあの重い往復が、思っていたよりずっと軽くなります。

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